こんにちは。ミニチュア・シュナウザー、ギンの飼い主の犬飼(いぬかい)です。
今回の記事では、ミニチュア・シュナウザーのクレートトレーニングのしつけ方についてご紹介します。
なぜクレートが必要なのか
前回のブログではトイレトレーニングでトイレが分かれているサークルについて記述しました。
サークルでトイレを覚え、お留守番もできるのだから、クレートは必要ないのでは?と考える方もいるかもしれません。
現に我が家では普段からサークルに入れていたので、クレートの必要性を感じていませんでした。
結局クレートトレーニングを始めたのはギンが1歳になってから。トレーニングを全くしていなかったため、クレートに慣れさせるまではとても苦労しました。
まずはクレートトレーニングが必要な理由をまとめます。
移動時
クレートは車や電車、飛行機などの移動時に必要不可欠です。
電車・飛行機などの公共の交通機関はもちろん、タクシーの乗車時もクレートが必要です。
急に犬の体調が悪くなりタクシーで動物病院まで行くことがあるかもしれません。普段からクレートに慣らせておきましょう。
災害時
普段からクレートトレーニングができていると、震災等の災害時に犬をクレートに入れて一緒に避難することができます。
避難所に犬を連れて行くことが認知されておらず、
- 犬を置いていってしまった方
- 犬と一緒に過ごすために車の中で生活を続けたためエコノミー症候群になってしまった方
がいるようです。
避難所に犬は連れていけますが、多くの避難所で「犬はクレートに入れる」ことが推奨されます。
避難所にいる他の人の迷惑にならないためにも、クレートトレーニングをしっかり行い、万が一に備えるようにしましょう。
ペットホテル
旅行時にワンコをペットホテルに預けることがあるかもしれません。
ほとんどのペットホテルでは犬をクレートに入れて寝かせます。ラグジュアリーなペットホテルでは個室を提供してくれるペットホテルもありますが高額です。
将来的にペットホテルに預けることに備えましょう。
落ち着ける場所
犬にとってクレートが落ち着ける場所になれば、来客時に犬をクレートに入れて布をかけておくと興奮が収まります。
またワンコとの旅行時に普段使用しているクレートがあると、知らない場所でもリラックスできるようになります。
クレートを大好きにさせる方法
クレートを活用するためにも、まずはクレートを大好きにさせることが大切です。
おとなしくクレートに入ってくれたら、ドッグフードをあげて「クレートに入るといいことがある」と学習させましょう。
その時、ドッグフードを手から直接あげても、クレートの中に数粒ばらまいてもかまいません。
またクレートに入る際に「ハウス」の掛け声を続けると、「ハウス」と言うだけで自らクレートに入るようになります。
その際もご褒美のドッグフードを上げて思い切り褒めてあげましょう。
クレートに入ることを拒絶する場合の対処法
これまで罰としてクレートに入れられたり、クレートに入っているときに怖い体験をしたり、クレートが小さくて不快だったりすると、犬がクレートに入ることを嫌がってしまいます。
ギンが幼い頃、動物病院に連れて行く際に無理やりクレートに入れることがありました。そのため、クレートに入るのが嫌いな犬になってしまいました。
「絶対にボクはクレートに入りません!」と意地になっていたギンがクレート好きになったクレートトレーニングの方法をお伝えします。
1. クレートの中にドライフードを入れる
まずはクレートの中にドッグフードを数粒入れ、美味しいご飯があることを教えてあげます。
クレートに入ることを拒絶していたギンでしたが、ドライフードを入れると興味津々に。
2. クレートの中に入ると更にドライフードを入れる
クレートに頭を突っ込んでドライフードを食べている際に、更に隙間からドライフードを数粒入れてあげます。
クレートの中にいるといいことがあると学習させるのです。
この段階で「あれ?クレートって実はいいところなのかな?」と思ってくれたら勝ちです。
この段階では無理に扉を閉める必要はありません。
犬は反復することで更に学習します。まずは「クレートに入ればいいことがある」を徹底的に覚えさせましょう。
3. 扉を閉めてドライフードを与える
クレートに入るのに抵抗がなくなり、クレートに入っていればいいことが起こることを学習できたら、クレートに入った状態で扉を閉めましょう。
扉を閉めてからもフードを与え続けます。フードがなくなって犬が「扉を開けて!出して!」と騒ぐ前に、扉を開けて出してあげましょう。
クレートから出したらフードはあげないように。そうすると「扉が閉まっているときのほうがいいことが起こる」と学習してくれます。
4. ご飯をクレートの中で与える
ある程度クレートトレーニングができたら、今度はご飯をクレートの中で与えましょう。
ギンはこれが効果てきめん。ご飯食べたくて「ハウス」のコマンドもすぐに覚えてくれました。
クレートトレーニングの間は「クレートの中でご飯をあげる」を繰り返しました。それによりクレートが大好きになりました。
最初はクレートが嫌いで絶対に入ろうとしなかったのに、今ではご飯のお皿を見ると自らクレートに入るまでになりました。
「はいはい。クレートに入ればいいんですね?」と勝手に入る姿は可愛くて笑ってしまいます。
まとめ
クレートトレーニングは躾の中でも重要です。
前述したように震災時に犬と一緒に避難するためには、クレート内で落ち着かせなくてはいけません。
「狭くて暗いクレートに入れると愛犬が可哀想」と思う方もいるかもしれませんが、クレートに入れない方が可哀想な目に合います。
クレートが犬の安心できる場所になっていると、移動先や旅行先でも犬のストレスを軽減できます。
今後のために。最初は大変かもしれませんが、クレートトレーニングはしっかり行いましょう。